ALITALIA, Forza!!!
以前は、アリタリアも好きだったんですけれどね〜。
最近は(…といっても、もう2年も前ですが)、ルフトハンザの腕の良さにひかれて、アリタリアを敬遠気味だったりします(^_^;) まぁ…主に、行き先がドイツなこともあるので、足が便利なことも一因なのですが。
アリタリアが消えてしまうとすると…どうなんだろうな。
日本から撤退してしまう航空会社もあるけれど、スイス航空のように頑張ってるところもありますから。私自身としては、アリタリアを応援したいです♪
■伊アリタリア航空、がけっ縁 政府、破産法の適用も |
経営再建中のイタリア航空最大手、アリタリア航空が破綻(はたん)の瀬戸際に立たされている。リストラ計画は泥沼化する労使対立で遅々として進まず、株式の49%を保有する政府も先週、ついにさじを投げた。政府は来年1月末を再建の期限に設定、事態が改善しなければ破産法の適用も辞さない構えだ。(坂本一之) ≪来年1月期限≫ 「(財務内容は)100%管理不能な状態にある」 英紙フィナンシャル・タイムズによると、プローディ伊首相は10日、アリタリア航空組合幹部との会合で、アリタリアの現状をこう説明した上で、2007年1月末が再建計画の期限になると宣言した。人員削減計画への協力を求めるぎりぎりの戦術とみられる。 かりに同社が債務超過に陥り、破産法が適用されれば、破産管財人の下で従業員の解雇や資産の切り売りなどの荒療治が行われることになる。組合に対する一種の脅しともいえるが、同社の経営が抜き差しならない状態にあるのも事実だ。 大きくアリタリアの歯車が狂い始めたきっかけは、01年の米中枢同時テロ後の旅客減少。さらにその後の原油高による燃料費高騰が追い打ちをかけ、03年に5億1900万ユーロ(約773億円)の赤字に転落した。 政府が05年に10億ユーロ(約1490億円)の公的資金を注入し、経営に介入したものの、06年は上半期だけで前年同期の倍近い2億2100万ユーロ(約329億円)の損失を計上。06年度中の黒字化目標は夢と消えた。 ≪致命的な欠航≫ 世界の航空会社で構成するIATA(国際航空運送協会)の調査では、01年に世界の航空業界が支払った燃料費は運航コスト全体の13%に当たる430億ドル(約5兆1100億円)だったが、06年には同26%の1150億ドル(約13兆7000億円)に達する見込みだ。 燃料費もさることながらアリタリアの経営を決定的に悪化させたのは、労使の対立だ。赤字転落に伴い打ち出した2万人強の従業員のうち3700人を削減するリストラ計画に強力な組合が反発し、ストを繰り返した。 「世界の激戦区」(日本の大手航空会社)といわれる欧州市場での欠航は致命的だ。旅客の信頼低下はシェア低下に直結。業績悪化がさらなる労使対立を招くという悪循環に陥った。仏紙ヘラルド・トリビューンによると、04年末から今年1月の間に削減したのはわずか1000人強にとどまった。 同社はこのほか、経営構造にも重大な欠陥を抱えている。同紙は、(1)他の欧州主要国の航空会社がハブ(拠点)空港を1カ所に集約しているのに対し、アリタリアはローマとミラノに分散している(2)複数系統の機材を持っている−ことを挙げ、地上整備員の人件費など過去6年で25億ユーロ(約3725億円)もの損失をもたらしたと指摘している。 経営悪化は、これらの問題を放置してきたツケともいえる。 AFP通信によるとビアンキ運輸相は「海外でのパートナーを探せるように強くなる必要がある」と、将来的に国際的な統合や提携の道を探る考えだが、これまでアリタリアとの経営統合の可能性を検討していた欧州航空大手エールフランスKLMとの話し合いも中断している。 ◇ 【会社概要】アリタリア航空 1946年に設立された伊航空最大手、欧州6位。政府が49%の株式を保有。2001年に国際航空連合「スカイチーム」に加盟した。05年の乗客数は約2400万人で、売上高は47億9700万ユーロ(約7100億円)。拠点空港はミラノとローマの2カ所。保有機材は約 177機。伊国内の28空港で週に1414便、欧州では56空港で1407便を運航している。本社所在地はローマ。 |